爆破映像を公開 北が“圧力強化”アピール
北朝鮮は17日午後、開城の南北共同連絡事務所を16日に爆破した際の映像を公開し、韓国に圧力は強めていることをアピールしました。南北の軍事境界線近くから尼崎拓朗記者が伝える。
2キロ先の北朝鮮では畑仕事をする人影が見えるなど特に変わった様子はありませんが、南北の軍事境界線付近では今後、緊張がエスカレートする可能性が高まっています。
北朝鮮の国営テレビが午後3時過ぎに放送した映像では、連絡事務所が爆発音とともに崩れ、大きな灰色の粉じんの中で崩れていく様子が確認できます。
北朝鮮はさらなる行動として、南北協力の象徴とされる開城工業団地と金剛山観光地区に軍を展開させる方針を表明。北朝鮮は今後も、金正恩委員長の妹・与正氏を前面に出し、攻勢を強めていくとみられます。
これに対し、韓国側は対抗措置も辞さない構えを示し、緊張感が高まっています。
こうした中、韓国政府で南北関係を担当する金練鉄統一相は17日、関係悪化の責任を取るとして、辞意を表明しました。