イスラエルとハマスの戦闘開始から5か月 交渉は依然難航か
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は、7日で5か月となりますが、焦点となっている戦闘休止と人質解放に向けた交渉は、依然、難航しているとみられます。
イスラエルとハマスの戦闘が始まって7日で5か月となる中、パレスチナ自治区ガザ地区では、保健当局が戦闘開始以来、死者が3万717人にのぼったと発表していて、食品や医療品などの不足も伝えられるなど、人道状況の悪化が深刻化しています。
戦闘休止と人質解放に向けた交渉をめぐっては、ハマスの代表団が3日からエジプトを訪れ、仲介国のカタールやエジプト、アメリカと協議を続けています。
交渉では6週間の戦闘休止や、ハマス側が連れ去った人質とイスラエルで収監されているパレスチナ人との交換などが協議されていますが、イスラエル側は、人質の生存者リストなどが提出されていないことを理由に代表団の派遣を拒否しています。
こうした中、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、交渉関係者の話として、仲介国が長期間の戦闘休止に向けた時間を稼ぐため、まずは数日間など短期間の戦闘休止を提案したと報じています。
仲介国側は、10日ごろから始まるイスラム教の断食月・ラマダンまでに戦闘休止できるよう目指していますが、合意が実現するかは依然、不透明な状況です。