ICC検察官がウクライナのブチャを訪れる「真実突き止める」 “戦争犯罪”など捜査へ
ロシア軍が撤退後、多くの民間人が殺害されているのが見つかったウクライナ首都近郊の町をICC(=国際刑事裁判所)の検察官が訪れ、真相究明にむけ捜査を進める考えを示しました。
ICCのカーン検察官は13日、多くの遺体が見つかったキーウ近郊ブチャをウクライナの検事総長らと共に訪れました。
ICC・カーン検察官「何が起きたのか真実を突き止める」
また「ICCが対象とする罪が行われたと信じるに足る合理的な根拠がある」と述べ、戦争犯罪や人道に対する罪などで捜査を進める姿勢を示しました。
一方、ロシアの周辺国では緊張が高まっていて、フィンランドのマリン首相は13日、NATO(=北大西洋条約機構)への加盟申請の議論を急ぐ考えを明らかにしました。
フィンランド・マリン首相「(NATOに加盟申請するか)数週間以内に議会で話し合いを行うが、かなり迅速な過程になると思う」
また、フィンランドと同じく軍事的中立を維持しているスウェーデンのアンデション首相もそろって会見し「(NATO加盟申請にむけて)急ぐべきではないが真剣に考えなければならない」と述べ、議論を進める意向を示しました。