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感染急増のインド…邦人女性が現状語る

2020年7月9日 6:48

新型コロナウイルスの感染者が急増するインドで、長年、農業支援などを行う日本人女性が取材に応じ、農村部でも感染が拡大している現状を語りました。

アーシャ=アジアの農民と歩む会・川口景子さん「(感染は)4月、5月くらいまでは遠い話だったのが、最近では本当に隣にあることなんだと感じられるようになった。いつ誰がなって(感染して)もおかしくない状況」

危機感を募らせるのは埼玉県出身の川口景子さん(40)です。インド北部プラヤーグラージで、20年近く農業を通じて貧困層の支援を行っています。

感染者の数が世界で3番目に多くなったインド。感染の波は、地方にも押し寄せています。川口さんは、稲作の支援活動にも影響が出たといいます。

アーシャ=アジアの農民と歩む会・川口景子さん「精米して、出荷して、お客さまにお届けするというプロセスが、運送会社も動いていなかったので、(お客さまに)届けたいのに届けられないというジレンマがありました」

支援を途切れさせないためにも、消毒などスタッフの感染対策には細心の注意を払っています。

アーシャ=アジアの農民と歩む会・川口景子さん「1人でも感染者が出て、ここが封鎖されてしまったら、働きに来ることができないので、厳しく徹底して行っています」

インドの感染のピークは、数週間から数か月先だと分析する専門家もいます。感染のリスクと隣り合わせの支援活動が続きます。