アメリカのバイデン大統領が来年行われる大統領選挙に再選を目指して出馬することを正式に表明しました。

出馬表明後、労働組合の会合で演説したバイデン大統領は、「仕事をやり遂げよう」と呼びかけ、大統領再選に向けて早速、意欲を示しました。

バイデン大統領「私たちは皆さんのおかげで多くの進歩を遂げた。しかしまだ、やるべきことがある。仕事をやり遂げよう」

演説に先立つビデオ声明でバイデン大統領は、大統領選を、トランプ前大統領や支持者らから国民の権利や自由を守る、「アメリカの魂をかけた戦い」だと位置づけました。

与党・民主党内には現状、80歳と史上最高齢のバイデン大統領に挑む有力候補はいません。

バイデンおろしが起きない大きな理由のひとつが、野党・共和党の候補者争いでトップを走るトランプ氏の存在です。アメリカメディアは「トランプ氏に勝つ可能性が最も高いとみられていることが、党内での強さを際立たせている」と指摘しています。

それでも高齢への懸念は根強く、世論調査では与党・民主党支持者の半数が「バイデン氏は2期目に出馬すべきではない」と答えています。

熱狂なき再出馬となったバイデン大統領。まずは選挙戦で高齢不安を払拭できるかがポイントになります。