日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の国外逃亡を手助けしたとされるアメリカ人の男が、逃亡の全容を語ったとアメリカの有名な雑誌が報じました。

取材に応じたのは、ゴーン容疑者の国外逃亡を手助けしたとして逮捕された元特殊部隊員のマイケル・テイラー容疑者です。記事によりますと、テイラー容疑者は「１００％成功する気がした」などと手助けした事実を認めた上で、逃亡の前にゴーン容疑者の妻とも面会し、数時間かけて依頼され、手助けすることを決めたなどと明かしたということです。

また、ゴーン容疑者が移動の際に隠れていた箱はテイラー容疑者自らが大きさなど細かい指示を出して舞台装置の会社につくらせたとしています。

そして、箱の中に隠れてジェット機に乗ったゴーン容疑者はジェット機が飛び立つと箱の上に足を組んで座り、意気揚々とした様子だったことや、客室乗務員が立ち入らないよう制限した機内で食事を楽しんだことなども明かしています。

一方、アメリカの検察が２２日に裁判所に提出した資料では、ゴーン容疑者が暗号資産でおよそ５０万ドル、日本円で５３００万円相当をテイラー容疑者側に送金したとされています。