アメリカのトランプ大統領は3日、カナダとメキシコからの輸入品に課すとしていた25％の関税について、メキシコは1か月、カナダは30日間、停止することを明らかにしました。

トランプ大統領は、不法移民や薬物などの流入を食い止めるとして、4日からメキシコとカナダからの輸入品に25％の関税を課す方針でしたが、一転して停止することを明らかにしました。

メキシコについてトランプ大統領は、国境に1万人の兵士を送ることで合意したため、1か月停止するとしています。

トランプ大統領「メキシコと素晴らしい話ができた。彼らは兵士1万人を恒久的に国境に配備し、フェンタニルや不法移民のアメリカへの流入を止めることに合意した」

また、カナダについてもトルドー首相との協議をふまえ、関税の発動を「30日間停止する」と表明しました。カナダはアメリカとの国境監視を24時間態勢に強化し、薬物対策としてアメリカと合同で特殊部隊を立ち上げるなどの対策を取るということです。

トランプ大統領はまた、10％の追加関税を課す方針の中国とも近く協議する考えを明らかにしています。