米大手「抗体医薬品」後期臨床試験を開始
アメリカの製薬大手・イーライリリーは3日、新型コロナウイルスの感染予防や治療効果が期待される「抗体医薬品」の後期臨床試験を介護施設で開始したと発表しました。
イーライリリーは3日、アメリカ国内の介護施設の入居者ら最大2400人を対象に、開発中の「抗体医薬品」の後期臨床試験を始めたと発表しました。
国立アレルギー感染症研究所と提携して行われる初の試みで、最近、感染が確認された人や、感染の危険性が高い人を対象に投与し、予防や治療の効果を検証するということです。検証結果の初期段階のデータは来月以降に発表できるとしています。
抗体医薬品は感染者の抗体をもとに作られるもので、原因となる特定の異物だけを攻撃するため、副作用が少なく治療効果が高いとされています。