中国共産党系メディア幹部をスパイ罪で起訴 日本大使館職員と食事の際に拘束
中国共産党系メディアの幹部だった男性が先月、スパイ罪で中国当局に起訴されていたことが分かりました。男性は日本大使館の職員との会食後、行方が分からなくなっていて、親交があった外国人記者たちが解放を求める声明を発表しました。
声明によりますと、男性は中国共産党系メディア「光明日報」で論説部の副主任を務めた董郁玉氏(61)で、去年2月、日本大使館の職員と北京市内のホテルで食事をとっていた際に拘束されました。そして先月、董氏の家族のもとに董氏がスパイ罪で起訴されたとの連絡があったということです。
董氏が拘束された際には日本大使館の職員も一時拘束され、数時間後に釈放されました。
董氏は日本の大学でも勤務したほか、海外メディアの記者とも親交があったということです。
董氏がスパイ罪に問われた具体的な理由は明らかにされていないほか、家族や弁護士の面会もほとんど認められていないということです。