パレスチナの国連加盟を支持する決議案、圧倒的賛成多数で採択 国連総会
国連総会は10日、パレスチナの国連への正式加盟を支持する決議案を、圧倒的な賛成多数で採択しました。
パレスチナはこれまで、国連に投票権のない「オブザーバー国家」の立場で参加していましたが、先月、正式加盟を申請しました。正式加盟を申請したのは、2011年以来、およそ13年ぶりです。加盟には「安保理の勧告」が必要ですが、安保理では先月、アメリカが拒否権を行使し、否決されています。
こうした中、国連総会は10日、パレスチナの国連加盟を支持し、安保理に再検討を求める決議案の採決を行いました。
パレスチナ・マンスール国連大使「パレスチナに自由を、決議案に賛成を」
これに対し、イスラエルのエルダン国連大使は、「恥を知れ」と反発し、国連憲章と書かれた紙をシュレッダーにかけるパフォーマンスを見せました。
採決では、日本を含む143か国の圧倒的な賛成多数で決議が採択されました。一方、反対はアメリカやイスラエルなど9か国にとどまりました。今後、正式な加盟に向けて安保理で再び協議される見込みです。