パキスタンの裁判所は30日、カーン元首相に対し、首相在任中に国家機密を漏えいした罪で禁錮10年の有罪判決を言い渡しました。

ロイター通信などによりますと、カーン元首相は首相在任中だった2022年、アメリカ・ワシントンのパキスタン大使から送られた機密文書の内容を公表したとして禁錮10年の判決を言い渡されました。

カーン元首相は、機密文書にはカーン政権を転覆させるためのアメリカの陰謀が記されていると訴えていました。

また、クレシ元外相も同じ罪で禁錮10年を言い渡されました。

カーン元首相をめぐっては、テロの扇動や法廷侮辱罪など150を超える罪で起訴されていて、去年8月には、首相在任中に日本円でおよそ9000万円分の外国からの贈答品を違法に売却したとして、禁錮3年の判決が言い渡されています。