ペンス副大統領が演説 コロナ対応成果強調
11月のアメリカ大統領選に向けた与党・共和党の全国大会でペンス副大統領が指名受諾演説を行いました。
トランプ政権で新型コロナウイルス対策のトップを務めるペンス副大統領は、その取り組みをアピールしつつ、批判の矛先を中国や民主党のバイデン氏に向けました。
演説は、ワシントン近郊にある、要塞を舞台に行われました。新型コロナウイルスへのトランプ政権の対応には批判が根強くありますが、ペンス氏は「多くの命を救った」などと成果をアピールしました。
ペンス副大統領「トランプ大統領は中国からの入国を停止するという前例のない措置をとり、多くのアメリカ人の命を救った。多くの治療法も開発している」
また、民主党のバイデン氏を批判しつつ、ワクチンの完成が近いと強調しました。
ペンス副大統領「バイデン氏は『奇跡は起こらない』と言った。しかしアメリカは奇跡の国だ。年末までに世界初の安全で効果的なワクチンを手に入れようとしている」
ただ、会場では、マスクを着用していない人たちの姿が目立ちました。
一方、今の中国に対抗できるのは、トランプ大統領だと訴えました。
ペンス副大統領「トランプ大統領は中国に立ち向かい経済的降伏の時代を終わらせた。バイデンは中国のチアリーダーだ」
演説後、会場にはトランプ大統領がメラニア夫人とともにサプライズで登場しました。支持者らとの記念写真にも笑顔で応じるなど、「熱狂」を演出しました。ただ大統領は、この日演説はせず、ペンス副大統領を立てた形です。
明日は党大会の最終日となり、トランプ大統領は再選をかけた指名受諾演説に臨みます。