トランプ大統領の共和党 全国大会が開幕
アメリカ大統領選に向け、トランプ大統領の与党・共和党の全国大会がさきほど開幕しました。新型コロナの中ですが、どんな雰囲気なのか、ワシントンから矢岡亮一郎記者が伝えます。
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先週の野党・民主党の大会は、ほぼオンラインで行われましたが、トランプ大統領の共和党は、まったく違います。感染拡大が続く南部の州の会場に全米から関係者を集めて、まもなくトランプ大統領も現地入りすることになっています。
共和党大会は4日間の日程で、初日はトランプ大統領を党の候補として正式に指名、最終日には舞台をホワイトハウスに移して、指名受諾演説が予定されています。ただ、慣例を破って、大統領が毎日演説を行うという話も出ています。
また、二期目の公約も発表されました。「中国から100万人分の製造業の雇用を取り戻す」などと、中国にかなり厳しい表現になっています。
トランプ大統領は、最新の世論調査で、バイデン氏に10ポイントリードされています。公約で中国叩きを強めているのも支持基盤の白人有権者を意識した焦りの表れとみられます。
最新の世論調査では、大統領選に関心が「ある」人が63%と、「ない」人の38%を大きく上回っています。関心事項としては、「コロナ」と「経済」の割合が圧倒的に高くなっています。
これは誰かへの期待感というより、生活への不安感・危機感で、大統領選を見ているということかと思います。