バイデン氏「同盟国に寄り添う大統領に」
アメリカ大統領選に向け、野党・民主党のバイデン氏が指名受諾演説に臨みました。
静かに、抑制的なトーンで語り始めたバイデン氏ですが、演説の終盤では、大きな身振りを交え、「アメリカの団結」を強く訴えました。
バイデン氏「こうした試練の時、前進する唯一の方法は、団結したアメリカだ。より完璧な結びつきのため、団結するのだ」
バイデン氏は演説冒頭、「いまの大統領は、アメリカを多くの怒り、恐怖、分断で覆った」と語りかけ、トランプ大統領の4年間を「暗闇」だと表現しました。
さらに、「いまアメリカは最も困難な危機に直面している」「4つの歴史的な危機だ」として、経済危機、新型コロナウイルス、人種差別、気候変動を挙げました。そのうえで、「ともに乗り越える準備はあるか」と呼びかけました。
バイデン氏「ともに癒やし、改革し、団結するためにこの機会をいかそう。希望と光の道だ。これは人生を変える選挙だ。この先のアメリカの未来を決めるのだ」
また、バイデン氏は、「同盟国や友好国に寄り添う大統領になる」として、「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ大統領との違いを鮮明にしました。
バイデン氏が演説を終えると、ファーストレディー候補となるジル夫人や、副大統領候補のハリス氏も夫とともに壇上に姿を見せ、オンラインで拍手を送る党員らと笑顔で4日間の日程を締めくくりました。
その後、バイデン氏が演説を行った地元東部デラウェア州の会場近くでは、多くの花火が上がり、マスクを着け、これを見守るバイデン氏の姿も画面に映し出されました。
対するトランプ大統領の共和党大会は来週行われ、いよいよ選挙戦は本格化します。