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林鄭月娥行政長官「香港に三権分立はない」

2020年9月2日 13:18

香港の林鄭月娥行政長官は1日、「香港に三権分立はない」と発言しました。中国政府による統制強化を正当化するためだとして民主派が反発を強めています。

林鄭月娥長官は、1日の記者会見で「香港に三権分立はない」と述べ、行政権が立法権や司法権を優越しているとの認識を示しました。その上で「3権は全て中央政府から与えられたものだ」として、中国政府がより上位にあるとの考えを強調しました。

香港では、高校の教科書でも「香港では三権分立が守られている」と記されてきました。しかし、今月から始まる新学期にあわせて香港の教育行政のトップが削除を指示、林鄭月娥長官の発言はこれを後押しするものです。

香港では、国家安全維持法の制定を機に中国政府が統制を強めていますが、教育の分野でも「中国化」を進める狙いがあるとみられ、民主派からは警戒の声があがっています。