英ワクチン臨床試験中断「よくあること」
イギリスの大手製薬会社アストラゼネカは10日、最終段階に入っている新型ウイルスワクチンの臨床試験が重い副反応の疑いで中断していることについて「よくあることだ」と説明しました。
アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発しているワクチンの臨床試験は最終段階に入っていますが、参加者1人に重い副反応が出た疑いがあり試験は一時中断しています。
アストラゼネカ パスカル・ソリオCEO「予期しないことが起きた場合は一度立ち止まって検証する。(ワクチン開発では)よくあることだ」
アストラゼネカのソリオCEOは10日、このように述べ、ワクチンの開発過程においては珍しいことではないと説明しました。
試験を再開できるかは今後、独立した安全委員会が判断しますが、ソリオCEOは早期に再開できれば「有効なワクチンかどうかの結論は年内には出るだろう」としています。
アストラゼネカのワクチンは世界の中で最も開発が進んでいるものの1つで、日本政府も1億2000万回分の供給を受けることで合意しています。