アストラゼネカ、ワクチン臨床試験を再開
イギリスの大手製薬会社アストラゼネカは12日、重い副反応の疑いのため中断していた新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を再開したと発表しました。
アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発する新型ウイルスワクチンは、重い副反応の疑いが出たことから今月6日に臨床試験が中断されました。その後、独立した委員会が検証を続けていましたが、アストラゼネカは12日、イギリスでの臨床試験を再開したと発表しました。
イギリス当局が安全性を確認したとしていますが、アストラゼネカは「医療情報は開示できない」として詳しい経緯は明らかにされていません。試験の中断について、アストラゼネカのCEOは「よくあること」としたうえで早期に再開できれば今年中に有効なワクチンかの結論が出せるとの見通しを示していました。
このワクチンは世界で最も開発が進んでいるものの1つで、日本政府も1億2000万回分の供給を受けることで合意しています。