李登輝氏告別式 米高官訪台牽制で中国軍機
台湾の民主化に尽力し、今年7月に死去した李登輝元総統の告別式が19日に行われました。
告別式には蔡英文総統ら台湾政府の高官のほか、日本からは森元総理、アメリカからはクラック国務次官が参列しました。
式の中で蔡総統は「李元総統がこの地で成し遂げた全てのことが、現在の台湾の発展の強固な基礎となっている」と述べ、「台湾民主化の父」といわれる李元総統の功績を讃えました。
一方、中国政府はアメリカの国務次官の台湾訪問に激しく反発していて、台湾海峡付近での軍事演習の開始を明らかにし、強くけん制しています。台湾国防部によりますと、18日から2日間連続で多数の中国軍機が台湾の防空識別圏を飛行。このうち一部の戦闘機は中国と台湾の事実上の停戦ラインとなっている台湾海峡の中間線も越えて飛行したということです。