“ナンパ”断られ女性に暴行 大論争に発展 中国
中国・河北省唐山市の焼き肉店で10日、男が声をかけ、背中を触ってきたため、女性が拒否したところ、その男がいきなり女性を平手打ちし、暴行する事件がありました。中国メディアが、この事件の映像を公開して報じると、中国社会は大論争になりました。
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10日、中国・河北省唐山市にある焼き肉店には、午前2時半すぎにもかかわらず、多くの利用客の姿が見られました。
店内にいた1人の男が女性グループに近づいて声をかけ、女性の背中を触っています。女性はというと、その手を突き放して拒否しました。
すると、男はなんと頬を平手打ち、暴行し始めたのです。女性も抵抗しますが、その後、男の仲間も次々と現れ、暴行はさらにエスカレートしました。店の外でも続き、その後、男たちはその場から逃走しました。
通報を受けた警察は11日、事件に関わったとして、男7人・女2人の計9人を拘束したと発表しました。
暴力を受けた女性らは病院へ運ばれましたが、命に別条はないものの、ケガをしているということです。
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中国メディアが事件直後から映像を公開して報じると、中国社会は大論争になりました。
ネット上では、「女性への暴力は、今も中国の社会問題だ」「安心して暮らせる社会ではない」などの声が多かったといいます。
また、唐山市では政府を批判する声が噴出していて、地元当局が「暴力行為を取り締まるキャンペーンを行う」と発表するなど、火消しに走っています。
一方、女性への暴力は中国で問題となっていて、身分証を掲げながら、自身が受けた暴力について、告発する映像が相次いでいます。