トランプ氏、コロナ対策めぐり専門家と対立
アメリカのトランプ大統領は19日、政権の新型コロナウイルス対策を担う専門家・ファウチ氏について、「多くの間違った判断をした」などと述べ、不満をあらわにしました。
トランプ大統領「ファウチ氏のことは好きだが、多くの間違った判断をした。マスクを着用しなくてもいいとか、中国からの渡航も禁止するべきではないと言った」
国立アレルギー感染症研究所の所長で、感染症対策の権威のファウチ氏について、トランプ大統領は「彼はテレビ出演が大好きだ。時々不快に思うことも言う」と不満をあらわにしました。
ファウチ氏は前日、CBSテレビの番組に主演し、トランプ大統領の新型ウイルス感染について、「まったく驚かなかった」とした上で、「大統領が、人々が距離を置かずに集まり、ほとんどマスクも着けない極めて危うい密な空間にいるのをテレビで見たとき、何てことだと思った」などと発言していました。
トランプ大統領は、選挙スタッフとの電話会議でもファウチ氏のことを「最悪だ」と酷評。「彼の話に耳を傾けていたら、70万人から80万人が死亡していた」などとも述べていて、政権の新型ウイルス対策を担う専門家との対立が、選挙戦の最終盤で鮮明となった形です。