最高人民会議常任委 金委員長“出席せず”
北朝鮮メディアは、4日に平壌で最高人民会議の常任委員会が開かれたと報じました。ただ、金正恩委員長は出席しなかったものとみられ、アメリカについての言及も伝えられていません。
5日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、4日に最高人民会議の常任委員会が開かれ、崔竜海常任委員長が総会で司会を務めたと報じました。会議では、劇場など公共の場所や教育機関での喫煙秩序を定めた禁煙法などが採択されたということです。金正恩体制で進められている“正常な国家”であることをアピールする政策の1つとみられます。
ただ、会議には金委員長は出席しなかったものとみられ、大統領選挙が行われているアメリカについての言及も伝えられていません。
韓国の情報機関・国家情報院の国会への報告では、米朝交渉のキーパーソン、北朝鮮の崔善姫第1外務次官が大統領選挙の分析とその後の対米政策の立案を進めているとしています。
北朝鮮は大統領選挙の結果を見極めながら、来年1月に行われる予定の朝鮮労働党の党大会で、新しい対米政策の方針を打ち出すものとみられます。