アメリカの中央銀行にあたるFRB＝連邦準備制度理事会は1日、金融政策を決定する会合を開き、2会合連続で利上げを見送りました。

FRBはインフレ抑制のため金融引き締めを行っていますが、これまで進めてきた急速な利上げが経済に与える影響を見極めるため、前回9月の会合に続き利上げを見送り、政策金利を据え置くことを決めました。去年3月にゼロ金利を解除して以降、2会合連続で利上げを見送るのは初めてです。

FRBパウエル議長「我々は米国民のために雇用の最大化と物価の安定という2つの使命に引き続き全力を注ぐ。高インフレが引き起こしている苦難を理解しており、インフレ率を2％の目標に戻すことに力強く取り組む」

今後は、利下げに転換するタイミングも焦点となりますが、パウエル議長は、「いまは利下げについて全く考えていない」としています。