宇宙飛行士・野口聡一さんが搭乗するクルードラゴンの打ち上げが日本時間の１６日に延期されたケネディ宇宙センターから最新情報を伝えます。

ケネディ宇宙センターは、本来ならまもなく打ち上げという時間でしたが、打ち上げが１６日に延期されたため今は我々以外、誰もいません。その延期の理由ですが、打ち上げ後に地球に戻ってくる第１弾ロケットを回収する船が、悪天候のため予定した海域に到達できなくなったためです。ですので、宇宙船や飛行士にはまったく異常はないということです。

今回、野口さんが乗り込むのは民間企業「スペースＸ」が開発した新型宇宙船「クルードラゴン」です。打ち上げが延期となったため、残念ながら実物大模型にはカバーがかけられています。このカプセル状の宇宙船「クルードラゴン」に野口さん含む４人の飛行士が乗ることになります。そして、電光掲示板では、打ち上げまでのカウントダウンが行われます。

そして野口さんが実際に乗り込む宇宙船ですが、この場所から５キロほど離れたところに発射台があります。現場では１６日の打ち上げに備えて、最後の点検作業などが行われているものとみられます。

残念ながら、今、野口さんが何をしているかという情報は一切公開されていません。ただ野口さんはすでに訓練も直前リハーサルもすべて終えていますので、１日延期になったからといって慌てて何かをするということはないとみられています。

実際、ＮＡＳＡの職員も「きょうはお休みだ！」と話していましたので、野口さんもはやる気持ちを抑えながら、ゆっくりと英気を養っているんじゃないかと思います。

注目の打ち上げは日本時間の１６日午前９時２７分。現時点で打ち上げの確率は６０％と発表されていて、１６日の今頃はここも多くの報道陣でにぎわいそうです。