野口さん搭乗の民間宇宙船 打ち上げ成功
民間で宇宙を利用する時代への幕開けとなる、野口聡一宇宙飛行士が搭乗したアメリカの民間宇宙船が、16日午前、打ち上げに成功しました。打ち上げが行われたケネディ宇宙センターから中継です。
日本時間の午前9時すぎ、発射台から野口さんを乗せた民間宇宙船が打ち上がりました。
野口さんが搭乗したのは民間企業スペースXが開発した宇宙船「クルードラゴン」です。民間企業の手で宇宙飛行士を定期的にISS(=国際宇宙ステーション)へと運ぶ事業の運用第一号として注目されていました。
宇宙船は打ち上げからおよそ12分後に軌道に投入され、打ち上げは無事に成功しました。
そして、宇宙船を軌道まで運ぶ役割を担った第一弾ロケットも、地球に戻ってきて、海の上で回収する船に無事、着艦しました。その様子を、船につけられたカメラが捉えていました。
野口さんを乗せた宇宙船は、このあと日本時間の17日午後1時にISSにドッキングする予定です。
野口さんはその後、およそ半年間という長期にわたってISSに滞在し、iPS細胞に関する実験や超小型衛星の放出など、様々なミッションに挑むことになっています。