日本海“デジタル版は数字表記承認”IHO
「日本海」の呼び方について、韓国が海図の指針を定めるIHO(=国際水路機関)に対し、「東海」と併記することなどを求めていた問題です。IHOは、紙の出版物での「日本海」の単独表記を維持する一方で、今後、デジタル版では海域を数字で表記することを暫定的に承認しました。韓国側は「日本の名称は標準から格下げになる」と主張しています。
IHOは16日からオンラインで総会を開き、世界各国が海図を作成する際に指針となる「大洋と海の境界」について議論しました。日本政府によりますと、総会では、韓国が「東海」と併記することなどを求めていた「日本海」について、出版物としては引き続き、「日本海」の単独表記が維持されることが確認されました。
これについて茂木外相は17日、「紙の方は日本海が残る。我が国の主張が通っている」と評価しました。一方で、今後、デジタル版では「日本海」を含むすべての海域について、名称を使わず数字として管理していくことも承認されたということです。
これを受け、韓国外務省は「日本が主張する名称が標準としての地位から格下げになる」「韓日両国の立場のバランスを取って反映した合理的な案だ」としています。
IHOは、今回の案を加盟国に回覧し、11月末にも確定する予定です。