ゼレンスキー大統領「新たな戦争犯罪だ」駅にミサイル着弾、50人以上が死亡
ウクライナ東部ドネツク州の駅にミサイルが着弾し50人以上が死亡したことについて、ゼレンスキー大統領は8日、「新たな戦争犯罪だ」とロシアを強く非難しました。
地元当局によりますとクラマトルスクの駅では8日、ミサイル2発が着弾し、これまでに子ども5人を含む少なくとも52人が死亡しました。当時、駅にはロシア軍の攻撃を避け、他の地方に避難しようと数千人が集まっていたとみられています。
ゼレンスキー大統領「ロシアが犯した新たな戦争犯罪だ。責任を負う者は全員必ず裁かれる」
ホワイトハウス サキ報道官「民間人を標的にした攻撃が、戦争犯罪であることは間違いない」
アメリカ国防総省の高官は、ロシア軍が旧ソ連製の短距離弾道ミサイル=SS21を使ったとの分析を明らかにしました。これに対し、ロシア国防省は攻撃を否定しています。
また、東部ルハンシク州の知事はロシア側による砲撃が増えているとして住民に避難を急ぐよう呼びかけました。
一方、ロシア軍の戦力についてアメリカ国防総省高官は、軍事侵攻の前に、国境周辺に集結していた当初と比べて、15%以上失われたとの分析を明らかにしました。
こうした中、東ヨーロッパのスロバキアは8日、旧ソ連時代に開発された地対空ミサイル=S300をウクライナ側の求めに応じる形で供与した、と発表しました。
これを受け、アメリカは、代替となる地対空ミサイルシステム=「パトリオット」1基をスロバキア国内に配備する方針を表明、数日以内に到着するとしています。