米国防総省高官 露軍戦力“15%以上失われた”
ウクライナ東部のドネツク州で8日、数千人が集まっていたとみられる駅にミサイルが着弾し、50人以上が死亡しました。
(※遺体が映っている映像を加工しています)
地元当局によりますとウクライナ東部ドネツク州のクラマトルスクで8日、ロシア軍の攻撃を避け、他の地方に避難しようと数千人が集まっていたとみられる駅にミサイル2発が着弾しました。これまでに子どもを含む少なくとも52人が死亡したということです。
ゼレンスキー大統領「ロシアが犯した新たな戦争犯罪だ。責任を負う者は全員必ず裁かれる」
ホワイトハウス・サキ報道官「民間人を標的にした攻撃は、戦争犯罪であることは間違いない」
アメリカ国防総省の高官はロシア軍が旧ソ連製の短距離弾道ミサイル「SS21」を使ったとの分析を明らかにしました。これに対しロシア国防省は攻撃を否定しています。
アメリカ国防総省高官はまた、ロシア軍の戦力が、軍事侵攻の前に、国境周辺に集結していた当初と比べて、15%以上失われたとの分析を明らかにしました。
一方で、「ロシア軍が予備役の動員を始めていて、6万人以上を動員しようとしている兆候がある」とも指摘しています。
こうした中、東ヨーロッパのスロバキアは8日、旧ソ連時代に開発された地対空ミサイル=S300をウクライナ側の求めに応じる形で供与したと発表しました。
これを受け、アメリカは、代替となる地対空ミサイルシステム「パトリオット」1基をスロバキア国内に配備する方針を表明、数日以内に到着するとしています。