韓国政府、北朝鮮との「軍事合意」効力停止を決定
韓国政府は偶発的な衝突などを避ける目的で北朝鮮と6年前に結んでいた「軍事合意」について、北朝鮮による挑発行為が続いていることから、その効力を停止させることを決めました。
北朝鮮は先月末からゴミを下げた風船を韓国に飛散させたほか、GPSをかく乱させる電波を飛ばすなど挑発行為を続けています。
こうした状況を受け、韓国の尹錫悦政権は4日の閣議で、北朝鮮と2018年に結んだ「軍事合意」について効力を停止させることを決めました。相互の信頼が回復するまで効力を停止するとしています。
韓国側は今後、軍事合意によって制約されていた、大音量で北朝鮮を批判するいわゆる「宣伝放送」の再開を検討しています。
北朝鮮の反発は必至で、南北間の緊張が高まるのは避けられそうにありません。