韓国の文在寅大統領の支持率が４０％に下がり、これまでの最低値近くまで落ち込みました。法相と検事総長の対立による混乱が影響したとみられます。

世論調査会社「韓国ギャラップ」によりますと文大統領の支持率は、前の調査から４ポイント下がり４０パーセントとなりました。最も低かった３９％に迫る落ち込みです。

韓国では、秋美愛法相が尹錫悦検事総長の職務を停止する異例の命令を出し対立が泥沼化していて、２人を任命した文大統領が事態を傍観しているとの認識が支持率に影響したと分析しています。

この問題をめぐっては、尹総長が命令の効力停止を求めた仮処分の判断が今月３０日に行われることが決まりました。

訴えが認められれば尹総長は職務に暫定復帰することになりますが、来月２日には法務省側が懲戒を決める委員会が開かれる予定で、事態の先行きは不透明です。