アメリカ政府で対北朝鮮政策を担当する高官は１日、中国について、「北朝鮮の非核化に逆効果なことを行っている」と名指しして強く批判しました。

米国務省北朝鮮担当・ウォン特別副代表「残念なことに過去数年の間、中国は世界の国々が共有する朝鮮半島の非核化というゴールに逆効果なことを行ってきた」

国務省のウォン北朝鮮担当特別副代表は、国連安保理決議で北朝鮮への送還が義務づけられている出稼ぎ労働者について、「中国は少なくとも２万人を受け入れ続けている」と指摘しました。

さらに、「北朝鮮から中国に石炭などの輸出が過去１年間で５５５件あった」として、北朝鮮の「制裁逃れ」を中国が支援している実態を明らかにしました。

また、アメリカ政府として、こうした制裁逃れを支援する個人や団体の情報提供を呼びかけるホームページを立ち上げたことも明らかにしました。