米・バイデン新大統領就任 国民に団結訴え
アメリカのバイデン新大統領の就任式が日本時間21日午前1時すぎから行われ、バイデン氏は第46代大統領に就任しました。
バイデン氏は就任演説で「今、歴史的な危機にある」として、国民に団結を訴えました。
バイデン新大統領「今、歴史的な危機と挑戦の時だ。団結こそが前進する唯一の道だ。私たちは一つのアメリカとして、これに立ち向かわなければならない」
バイデン新大統領は演説冒頭、今月6日に起きた連邦議会議事堂の占拠事件に触れ、「暴力が議会を襲ったが、平和的な政権移行のため団結した」「民主主義は勝利した」と強調しました。
バイデン新大統領「民主主義は尊く、かつ壊れやすいということを改めて知った。民主主義は壊れやすい。だから今この瞬間、民主主義は勝利したのだ」「赤(共和党)と青(民主党)、地方と都市部、保守とリベラルの間の戦いを終わらせなければならない」
一方で、バイデン氏は「世界は私たちを見ている」「アメリカはこれまでも試されてきた」とも呼びかけ、トランプ政権のアメリカ第一主義から脱却し、国際協調主義に回帰すると宣言しました。
バイデン新大統領「我々は同盟関係を修復し、再び世界と関与していく」「アメリカは自由を守り、再び世界を導く灯台となる」
バイデン新大統領はまもなく議事堂を出て、ワシントン近郊のアーリントン国立墓地に移動します。ここではオバマ・ブッシュ・クリントンの歴代大統領夫妻と献花をする予定となっています。
その後、バイデン氏はいよいよホワイトハウスに入ります。