中国・習主席と韓国・文大統領が電話会談
中国の習近平国家主席は26日夜、韓国の文在寅大統領と電話で会談し、北朝鮮について「対話の門は閉じていない」と述べ、米朝や南北の対話を支持すると表明しました。
韓国大統領府によりますと、習主席と文大統領は電話会談で、新型コロナウイルスへの対応や経済協力の促進などで一致しました。去年から調整が進められていた習主席の訪韓については、「条件が整い次第、早期に」としていて、具体化されませんでした。
また、北朝鮮への対応について文大統領が中国側に協力を求めたことに対し、習主席は「南北・米朝の対話を支持する」との立場を表明。「北朝鮮が朝鮮労働党大会で明らかにした対外的立場では、アメリカ、韓国との対話の門を閉じていない」との認識を示したということです。
中国側は、「韓国と協調して、多国間主義と自由貿易の擁護に取り組む」とも強調していて、米韓同盟の強化を進めたいアメリカのバイデン政権をけん制する狙いもあるものとみられます。
(写真は韓国大統領府提供 2017年12月・北京)