ミャンマー軍トップが演説「事実重視して」
クーデターへの市民の抗議活動が拡大するミャンマーでは、軍のトップがクーデター後初めて演説をして冷静な対応を求める一方、デモ参加者への法的措置も辞さないとの声明を出すなど、強硬姿勢を強めています。
ミャンマー軍のミン・アウン・フライン総司令官は8日夜、クーデター後初めてテレビで演説し、「軍はこれまで通り市民のためにある。感情に流されず、事実を重視してほしい」などと呼びかけました。
また、去年の総選挙で不正があったとして、再び総選挙を行い、勝者に政権を譲るとの立場を改めて示しました。
一方、市民による抗議活動は急速に拡大していて、首都ネピドーでは8日、警察がデモ隊に放水するなどしました。
また、最大都市ヤンゴンでも、数万人規模のデモが行われました。
デモ参加者「軍は怖いが、この国と未来のために立ち上がらなくてはならない」
軍は声明を出し、デモの参加者に「法的措置も辞さない」と強硬姿勢を明確にしていて、緊張が一段と高まっています。
現地メディアなどによりますと、ヤンゴンや第2の都市マンダレーなどの一部の地域で、夜間の外出禁止令が出されたほか、5人以上の集会が禁止されたということです。