抗議全土に拡大、軍は強硬姿勢 ミャンマー
ミャンマーで軍のクーデターが発生し8日で1週間です。市民による抗議活動が全土に拡大する中、軍は声明を出し、「国の安定を脅かす可能性がある行動には法的措置も辞さない」と強硬姿勢を示しました。
首都ネピドーでは8日、数千人の市民が集まりクーデターへの抗議デモが行われました。現場に配備された警察がデモ隊に向けて放水し、一時、緊迫した状況となりました。
ロイター通信は目撃者の話として、複数のけが人が出ていると報じています。大規模な抗議デモは3日連続で行われていますが、治安当局が実力行使したのはこれが初めてです。
市民の反発は強まる一方で、最大都市ヤンゴンの各地でも数万人規模の抗議デモが続いています。
デモ参加者「軍は怖いが、この国と未来のために立ち上がらなくてはならない」
また、軍政への抗議を示すため、職場を放棄する「不服従運動」も広がりを見せていて、医療従事者や公務員らによるストライキの動きが出ています。
こうした中、軍は8日、国営放送を通じ「国民への要請」とする声明を発表しました。「国の安定や安全、法の統治を脅かす可能性のある行動に対しては、法的措置も辞さない」としていて、拡大する抗議活動への強硬姿勢を明確にしました。