南米のペルーで、汚職疑惑が浮上した大統領が国会の決議により罷免され、退陣に追い込まれました。大統領の支持派が抗議デモを行うなど混乱が広がっています。

退陣に追い込まれたのは、ペルーのビスカラ大統領です。ビスカラ大統領をめぐっては、ペルー南部の知事だった時代に公共工事にからんで賄賂を受け取っていた疑惑が浮上し、９日、国会で罷免決議案が可決されました。

一方、大統領は疑惑について否定しています。

これを受け、１０日には、国会の議長が大統領に就任しましたが、ビスカラ氏を支持する人々が国会の決定に対して抗議の声を上げていて、首都のリマでは、警察が催涙ガスを使うなどして制圧に乗り出す事態となっています。