ミャンマー軍、クーデターの正当性主張
クーデターを起こしたミャンマー軍は、政府が去年の総選挙の不正問題を解決しなかったため、やむを得ず軍が政権を担うと、クーデターの正当性を主張する声明を出しました。
ミャンマー軍は声明の中で、「去年行われた総選挙で有権者の4分の1を超える1000万票以上に不正があった」とあらためて主張。政府が問題を解決せず新政権を立ち上げようとしたため、軍が政権を担わざるを得なくなったと訴えました。
あらためてクーデターを正当化したかたちですが、最大都市のヤンゴンでは2日夜、市民らが鍋をたたくなどして軍へ抗議の意思を示しました。
一方、アメリカ・ニューヨークの国連前には2日、ミャンマー系住民らが集まり、クーデターに抗議しました。
在米ミャンマー人「アウン・サン・スー・チー氏は最高のリーダーです。あんなリーダーはほかにいません」
安全保障理事会はオンラインでの緊急会合を開きましたが、意見はまとまらず、議長は「今後も議論を続ける」と述べるにとどまりました。
関係者によりますと、クーデターを非難し、拘束された人の解放を求める報道声明を出すことが検討されていたものの、中国などが非難を避ける中、見送りとなったということです。