ミャンマー 軍が声明出し存在感アピールか
ミャンマーでクーデターを起こした軍が声明を出し、スー・チー政権が解決できなかった国内問題に取り組むとアピールしています。
ミャンマーでは長年、少数民族との和平実現が重要課題です。軍は和平委員会の設置を表明。スー・チー政権が残している課題に取り組み存在感を示す狙いとみられます。
一方、スー・チー氏は本人のものとされる声明の中で、「クーデターに全面的に反対するよう要請する」と国民に呼びかけています。
上智大学ミャンマー近現代史・根本敬教授「(国軍は)1年の間にスー・チー政権時代に築き上げたものを壊していく。NLD(=国民民主連盟・与党)が選挙に出られないようにする法律を作って、NLD(与党)抜きの総選挙の実施を考えている可能性が高い」
国民が反発を強めた場合、軍との衝突に発展することも懸念されるとしています。