ミャンマー治安部隊発砲 市民ら38人死亡
クーデターへの抗議デモが続くミャンマーで、デモ隊への圧力が高まっています。治安部隊が発砲するなどして3日は38人が死亡し、国連は緊急会合を開く予定です。
ミャンマーでは各地で抗議デモが続いていて、3日は治安部隊が催涙ガスを使用したほか、市民らに向けて発砲しました。国連のミャンマー担当のブルゲナー特使は、デモの参加者ら合わせて38人が死亡したと発表しました。
また、地元メディアは、デモの負傷者を支援する医療ボランティアを警察官が激しく殴りつけているとする防犯カメラの映像を報じています。クーデターから1か月を過ぎた2日までに、すでに20人以上が死亡していて、さらに犠牲者が増えています。
こうした中、国連の安保理では、5日に非公開の緊急会合が開かれます。ブルゲナー特使は、経済制裁などを念頭に、「強い手段をとる必要がある」と強調。その上で、ミャンマー情勢は内政問題だと主張する中国やロシアに対して協力を呼びかけ、「安保理が結束することを期待する」と述べました。