バイデン氏「来ないで」不法移民押し寄せ
アメリカ南部の国境に不法移民が連日押し寄せていて、移民の受け入れに寛容なバイデン大統領が、「来ないでほしい」と呼びかける事態となっています。
テキサス州にある移民の収容施設には、中南米出身とみられる移民がマットの上で横になるなど過密な状態となっています。トランプ政権から一転して移民の受け入れに寛容なバイデン大統領への期待感などから、メキシコから不法入国する移民が急増していて、先月、拘束された移民は、前の年に比べて3倍以上に上っています。
また、地元メディアによりますと、子どもだけで国境にたどり着くケースも目立っていて、21日の時点で約4900人の子どもが拘束されています。成人が原則、国外追放される一方で、子どもだけの場合は、アメリカ国内で保護されることが背景にあるとみられています。
こうした事態にバイデン大統領は、「来ないでほしい」と呼びかけていますが、不法移民の流入は抑えられていません。