イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカでバイデン大統領が就任したことを祝福し、イランの脅威にともに立ち向かおうと呼びかけました。

ネタニヤフ首相はバイデン大統領の就任を受けて、祝福のビデオメッセージを公開しました。

ネタニヤフ首相は前大統領とのトランプ氏と親密な関係でしたが、バイデン大統領に対しても「数十年前から温かい個人的な友情を築いてきた」と、良好な関係をアピール。一方で、「イランの脅威のような共通の難題に立ち向かうため、一緒に仕事ができるのを楽しみにしている」と述べました。

バイデン大統領は、トランプ前政権が離脱したイランとの核合意に復帰する考えを示していて、イランを敵視するネタニヤフ首相がさっそく釘を刺したかたちです。

また、イスラエル寄りのトランプ前大統領に強く反発してきたパレスチナ自治政府のアッバス議長もバイデン大統領の就任を祝福。アッバス議長はトランプ前政権が仲介するイスラエルとの和平協議は拒否してきましたが、バイデン大統領の就任を受けて、「パレスチナ人の願いを実現する包括的で公正な和平プロセスに参加する準備はできている」と前向きな姿勢を示しました。