今月からEU＝ヨーロッパ連合の議長国を務めるハンガリーのオルバン首相が5日、ロシアでプーチン大統領と会談し、ウクライナとの和平に向けた仲介に意欲を示しました。

ハンガリーのオルバン首相はこれまでロシア寄りの立場から、EUのウクライナ支援に反対してきた一方、今月からハンガリーがEUの議長国となったことで、その動向が注目されています。

ロシアメディアによりますと、オルバン首相は5日、ロシアを訪問し、プーチン大統領と会談しました。

会談の冒頭で、「ハンガリーはヨーロッパで、ロシアとウクライナ双方と対話できる唯一の国になるだろう」と述べ、和平に向けた仲介に意欲を示しました。

プーチン大統領は、和平の条件に関する双方のスタンスの違いについて、話し合う用意があると応じました。

一方で、EU加盟国の他の首脳からは今回の訪問について「オルバン首相の行動はEUを代表していない」などと反発する声も出ています。

オルバン首相は今月2日には、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談し、早期停戦の検討を求めていました。