バイデン大統領 中国への対抗姿勢を鮮明に
アメリカのバイデン大統領が中国への対抗姿勢を鮮明にしました。
バイデン大統領は28日、政権発足100日を前に就任後初の議会での施政方針演説にのぞみました。
バイデン大統領「21世紀を勝ち抜くため、中国などと競争している。我々は大きな歴史の転換点に立っている」
バイデン大統領は、ことし2月に行った習近平国家主席との2時間に及ぶ電話会談で、「競争は歓迎するが、衝突は望まない」「紛争を防ぐためにインド太平洋地域に強力な軍事プレゼンスを維持する」などと伝えたことを明らかにしました。
バイデン大統領「彼(習主席)は世界で最も重要な国になろうと必死だ。彼ら専制主義者は、民主主義は21世紀において対抗できないと考えている」
バイデン大統領は、中国などとの競争に打ち勝つためには、「国の再建が必要だ」「中間層から経済を成長させる」と訴えました。大規模なインフラ投資を通じた雇用創出に加え、子育て・教育支援の拡充策も示し、その財源は、富裕層への増税でまかなう方針も打ち出しました。
また「テロや核拡散、気候変動などの危機に単独で対応できた国家はない」とも訴え、国際協調主義への回帰を改めて強調しました。