米・バイデン大統領 就任後初の議会演説
アメリカのバイデン大統領は、日本時間の午前10時すぎから、就任後初めてとなる施政方針演説を行っています。
大統領の初めての議会演説は、全米で生中継される中、始まりました。
例年およそ1600人の出席者は、今回200人程度に絞られ、通常一般客を入れる2階席にも議員が間隔を空けて座っています。
演説でバイデン氏は、「アメリカは再び動き始めている。危機をチャンスに変えよう」などと訴えて、30日で政権発足から100日を迎えるのを前に、最優先で取り組んできたワクチンの普及をはじめとした新型ウイルス対策の成果をアピールします。
また今回、演説するバイデン氏の後ろにはハリス副大統領、ペロシ下院議長と、史上初めて女性2人が並び、地元メディアでは「歴史的」と伝えられるなど、こちらも注目されています。
バイデン氏はこのあと演説で「中間層がこの国を作った」と強調して、巨額のインフラ投資で雇用を生み出す「アメリカ雇用計画」と、富裕層への増税を通じて、低所得者や中間層への育児・教育支援を強化する「アメリカの家族のための計画」、2つ合わせて4兆ドル=430兆円規模となる経済構想の意義を国民に訴えかける見通しです。
また「最も重大な競合国」と位置づける中国への対応や、議事堂占拠事件でも露呈した国内社会の分断、人種差別の解消も訴えることにしています。