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バイデン氏「中国などとの競争の中にある」

2021年4月29日 11:52

アメリカのバイデン大統領は、就任後初めてとなる施政方針演説を行いました。

バイデン大統領は演説で、「我々は中国との競争の中にある」と訴えつつ、そのためにまず国内の再建が必要だと訴えました。

バイデン大統領「我々は21世紀を勝ち抜くため、中国などとの競争の中にある。そのために再建以上のことをしなければならない」

バイデン大統領は、大規模なインフラ投資や気候変動への対策を通じた「アメリカ雇用計画」の意義を訴え、雇用を生み出し、中国との競争に打ち勝とうと訴えました。そのうえで、中国の習近平国家主席との2時間に及ぶ電話会談で、「競争を歓迎する」と伝えたと明らかにしました。

バイデン大統領「中国の習近平国家主席には『競争』は歓迎すると話した。そして『対立』を求めているのではないと」

さらにバイデン大統領は、インド太平洋地域での強力な軍事力を維持すると強調しました。

バイデン大統領「我々はインド太平洋地域で、強力な軍事力を維持する。欧州でのNATOのように。対立を始めるのではなく、対立を避けるためだ」

また、バイデン大統領は、「テロや核拡散、サイバー、気候変動などの危機に単独で対応できた国家はない」とも訴え、同盟国を重視する姿勢、国際協調主義への回帰を改めて強調しました。

一方、バイデン大統領は、30日で政権発足から100日を迎えるのを前に、「アメリカは再び動き始めている。危機をチャンスに変えよう」などと訴えました。

就任100日でワクチン接種の当初の目標の倍以上となる2億回分を達成した成果などをアピールしています。