米国、「パリ協定」から来年1月に正式離脱 国連に通知
国連は28日、アメリカ政府から気候変動問題に対する国際的な枠組み「パリ協定」から離脱するとの通知を受けたことを明らかにしました。正式な離脱は、来年1月になるということです。
「パリ協定」をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が就任初日の今月20日、離脱するための大統領令に署名していました。国連の事務総長報道官は28日、アメリカ政府から離脱するとの通告を27日に受けたことを明らかにしました。規定により、正式な離脱は来年1月27日になるということです。
パリ協定は2015年に採択され、地球の気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えることを目標としていますが、気候変動自体に懐疑的なトランプ氏は、一次政権時の2020年にも離脱しています。中国に次いで世界第2位の二酸化炭素排出国であるアメリカの再離脱で、気候危機のさらなる悪化が懸念されます。