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テムズ川に“衰弱”ミンククジラ迷い込む

2021年5月11日 19:36

イギリス・ロンドンを流れるテムズ川で9日、ミンククジラの子どもが迷い込み、動けなくなっているのが見つかりました。消防などによる懸命の救助活動が行われましたが、衰弱が激しく安楽死となりました。

イギリスの海洋生物保護団体などによりますと、ミンククジラの子どもが見つかったのはロンドンを流れるテムズ川で、観光名所として有名なビッグベンから直線距離でおよそ14キロメートル上流です。

クジラは身動きが取れなくなっていたため9日夜、多くの市民らが見守る中、消防や保護団体などによりおよそ4時間かけて救助され川に放されました。

その後、クジラは一時行方不明となっていましたが、翌日になって川のさらに上流で泳いでいるのが見つかったということです。

改めて救助することが検討されましたが、クジラの健康状態が悪化していたため、獣医師らにより安楽死が最善だと判断されました。

ミンククジラは成長すると9メートルほどになりますが、見つかった子どもの体長は推定3~4メートルでした。ミンククジラは通常、北大西洋のほか日本周辺などにも生息していますが、テムズ川に迷い込んできた経緯は今後調査する方針だということです。

■画像:DAVID KORSAKS @dkfitldn