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台湾脱線 救助活動を終了、復旧へ作業続く

2021年4月3日 5:59

台湾で2日に発生した特急列車の脱線事故では50人が死亡しました。現場では救助活動を終えて、復旧に向けての作業が続けられます。

台湾メディアが「史上最悪の列車事故」と報じた今回の事故。救助活動は2日の夜までに終了しました。

当局によりますと、2日、台湾東部の花蓮県で乗客およそ500人を乗せた特急列車が工事車両に衝突し、脱線しました。列車は、時速120キロで走行していて、8両編成のうち前方の6両がトンネルに入ったところで止まっています。

この事故で運転手を含む50人が死亡し、日本人2人を含む146人がけがをしています。

乗客「列車は突然、緊急ブレーキをかけてすごく揺れたんだ」

乗客「私は前にぶつかって意識を失っていた」

事故原因について台湾当局は、付近の高台で作業していた工事車両が線路に転落し、そこに特急列車が衝突したと発表しています。現地の警察は工事車両のサイドブレーキをかけ忘れた可能性があるとして関係者から事情を聞いています。

以前、事故現場の付近を走る列車からの映像では、正面には事故現場のトンネルがあり、右側には工事車両が落下した崖が見えます。線路はゆるやかなカーブを描いていて、列車から線路上に落下した工事車両を目視してからではブレーキが間に合わないことがわかります。

台湾当局は今後、事故原因の調査と並行して、車両の解体を進め、1週間ほどで列車の運行を再開させる予定です。