ミャンマー 戒厳令地区の市民ら退避始める
軍事クーデター後、抗議デモに参加する市民らへの弾圧が強まるミャンマーで、死傷者数が急増しています。戒厳令が出された地区からは市民らが退避を始めました。
ミャンマーで続く抗議デモに対し、軍側は武力による弾圧を強めていて、特に14日以降、死傷者数が急増しています。現地の人権団体によりますと、16日までの死者は200人を超えました。
死傷者が多く、工場の放火などもあり戒厳令が出されたヤンゴンのラインタヤ地区からは、住民らがバイクなどに家財道具を詰め込み退避を始めました。
ロイター通信によりますと、数千人が出身地などに逃げたということです。一方、軍はスー・チー氏が率いる政党などで結成された「連邦議会代表委員会」が国連の特使に任命したササ氏を、反逆罪で指名手配しました。
ササ氏はクーデター後、国外に逃れ、SNSなどを通じ不服従運動を呼びかけたほか、国際社会に支援を訴えていました。