ミャンマー軍の戒厳令 軍法会議で死刑も
ミャンマー軍は、抗議デモに参加する市民らへの弾圧を強める中、最大都市ヤンゴンに発令した戒厳令の内容を発表しました。政府への不信をあおる行為などは軍法会議で裁き、最高刑は死刑だとしています。
ミャンマーでは、市民らによる抗議デモが続き、弾圧を強める軍側は発砲や市民の拘束を繰り返していて、人権団体によりますと、クーデター以降の死者は183人に上っています。
こうした中、軍が設置した最高意思決定機関「国家統治評議会」は16日、ヤンゴンの6地区に発令した戒厳令の詳細を発表しました。
政府への不信をあおる行為や、軍が虚偽だとみなす情報を流すなど、23項目について軍法会議で裁くということです。最高刑は死刑で、過酷な労働を伴う無期懲役となる可能性もあり、上訴はできないとしています。
拘束された市民らが軍による恣意(しい)的な有罪判決を受ける可能性があります。