日本の繁華街再現、中国で人気の焼き肉店
中国に、また日本の繁華街そっくりな光景が出現。しかもなんと今回は、焼き肉店の中です。
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その焼き肉店があるのは、中国北京の中心部。漢字とひらがなで「肉問屋(にくどんや)」と書かれています。早速入店を試みますが。入り口が改札になっていて、券売機まであるのです。
ここが“日本への入り口”とばかりに、改札がもうけられ、切符売り場までも。ただ、よく見てみると…。グリー“ソ”券と書いてあります。だけど、「グリーン車は全席自由席」とも書いてあります。ちょっとした“ミス”も。
ところが、いざ店の中へと入ってみると。その世界観、再現度は圧巻。食事を楽しむお客さんの頭上には、ドーンと「新宿横町一番街」の文字。繁華街「歌舞伎町」を思わせるネオンがきらびやかに輝いています。
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ズバリこの店のコンセプトは「新宿駅前」。細部にまでこだわったつくりとなっています。ただ、中国人にはこういうイメージもあるのか。個室席ですが、無料案内所という看板がかけられています。
それはさておき、いよいよ肝心の焼き肉の味を確かめてみます。店のオススメだと思われるカルビは、日本で食べる味に近くまずまずの合格点。ところがそのあとに頼んだスープの味は、みそ汁と脂ぎった牛テールの味が混じって、ちょっとあまり日本にはない味です。
日本人にはなじみがないメニューもありましたが。お客さんは「とてもいいと思う。焼き肉屋さんのちょっと変わった雰囲気などが感じられるし、日本にいる感覚になれる」ということです。
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日本に行った“つもり”になれると、この盛況ぶり。平日でも1時間待ちは珍しくないという、今、中国で大人気の焼き肉店。
焼き肉店のマネジャー「完全に日本式のスタイルをマネしている。店に入った瞬間、まるで日本で食事をしているような気分を感じてもらえると思います」
店側も、日本そっくりにしているのがウリだと強調します。しかし、よくよく店内を見回してみると。日本のあの量販店の名前そのままの看板や。同じく日本にあるあの居酒屋チェーン。さらには日本のあのファストフード店までも。
中国では、これまでも日本のものをそのままコピーして批判されたことがありましたが。運営会社はSNSで「こうした看板などは日本の中古市場で買い集めた」と主張しています。